私の留学体験記 (モナッシュ大学マレーシア校|Rayさん)

モナッシュ大学マレーシア校

今回の留学体験記は、豪州トップ8大学 “Group of Eight”に属する名門、モナッシュ大学のマレーシア校で学ぶRayさんです。

Rayさんは日本の公立の高校を卒業する前に日本の大学進学と並行してマレーシアの大学留学を考え始め、最終的にはコンピュータサイエンスを学ぶため、モナッシュ大学マレーシア校への進学を選びました。

モナッシュ大学マレーシア校は、オーストラリアの名門モナッシュ大学の海外キャンパスの1つで、研究と教育の高さから世界的に高い評価を受けている大学です。

そんなRayさんの留学体験記を、どうぞご覧ください。

(Go for it ブログ編集部)

Rayさん in Kuala Lumpur
目次

執筆者の基本情報

ペンネームRay
性別男子
出身高校の所在県 (または地方)関東地方
公立/私立公立
高校の最終成績(GPA)5.0 / 5.0
出願時のIELTSスコア6.0
進学した大学モナッシュ大学マレーシア校
在籍する学年Year 1
学部・専攻情報学部
コンピュータサイエンス&データサイエンス専攻
Bachelor of Computer Science in Data Science
ファウンデーションコース経由か?はい
英語強化コース経由か?いいえ

高校時代に頑張ったこと、打ち込んだこと

ひたすら部活動と課外活動に奔走していた高校時代でした。部活動は将棋部、国際部(英語部)、生徒会を掛け持ちし、他にも自主的に研究科学コンテストやプログラミングなどの課外活動に取り組んでいました。

特に力を入れていたのは高校2年生から取り組み始めた研究科学コンテストです。「合成音声の品質を高めるためにはどうしたらよいか」というテーマで音響音声学の研究をしており、全国大会での最優秀賞受賞や国際大会への出場経験があります。

また、母校が国際バカロレア(IB)の認定校だったため、英語と数学に関してはIBの授業を履修していました。いろいろあってマレーシアの大学進学に際してIBの資格は使っていないのですが、普通の高校生よりは英語に触れたり話したりする機会が多かったのではないかと思います。

いつから、なぜマレーシアを考え始めたか?

高校入学時から「世界に飛び出してみたい」という気持ちが強く、留学をすれば日本では出会えないような刺激的な人たちと交流できるのではないかと考えていました。そのため、海外大学への進学自体は高校1年生の頃から興味がありました。

ただ、アメリカやイギリスなどの有名な留学先は費用面で厳しいと感じ、一度は海外進学を諦めかけました。

その時、偶然学校のチラシでマレーシア留学という選択肢を知り、日本の大学に進学するのと変わらない費用で留学できることや、英語で授業を受けられること、そして大学の世界ランキングも高いこと(QS World University Ranking 2025年版=37位)に魅力を感じ、進学を決意しました。高校3年生の春には志望校のリサーチが終わり、モナッシュ大学をぼんやりと目指していました。

ただ、夏になると日本の大学で研究の続きがしたい気持ちも生まれてきてしまい、最後まで迷いましたが日本の大学の推薦入試を第一志望にしました。

推薦入試の結果は不合格だったため、高校3年生の2月ごろに第二志望であったモナッシュ大学に進学することが決まりました。

IELTSスコアを上げる苦労と具体的な勉強法は?

推薦入試の合格発表の都合で、高校3年生の2月に急いでIELTSを受けることになりました。

お恥ずかしい話ですが、その頃は不合格通知を受けて精神状態が悪く、また時間もなかったため、勉強をほとんどせずにIELTSを受験することになってしまいました。

しかし、私が高校でやっていた国際バカロレアの英語とIELTSの試験形式が似ていたため、入学基準を上回るIELTS6.0を取得することができました。

そのためIELTSにおいてはあまり勉強をしていないのですが、余裕がある人は定番の参考書で勉強をしておくのが良いのではないかと思います。

なぜその大学と専攻を選んだのか?

モナッシュ大学を選んだ理由は、マレーシアの大学の中でも世界ランキングや教育のレベルが高いとされており、費用対効果で考えた際に非常にコスパが良いなと感じたからです。

確かに年間の学費は150〜200万円ほどと安くはありませんが、マレーシアは毎月5万円ちょっとで生活ができます。費用を総合して考えると、世界ランク30番台の名門大学をこれほどの費用で卒業できる環境はなかなかありません。

学部についてですが、高校時代の研究コンテストでプログラミングを扱っていた際にとても楽しかった経験があるので、もともと情報系に進みたいなと考えていました。また、AIの進歩に伴ってデータサイエンスも今後ますます重要になると考え、コンピュータサイエンスと組み合わせて学べるこのコースを選びました。

ただし、実際には授業についていけるかが不安だったため、念を入れてファウンデーションコースのMUFYに進学しました。

入学前と入学後の印象のギャップはあったか?

マレーシア留学を開始するまでまともな海外経験がなかったため、渡航前には授業についていけるか、友達ができるか、などの不安が尽きませんでした。

しかし、実際には友達もたくさんできましたし、授業にも問題なくついていくことができました。また、マレーシア訛りの英語が聞き取りづらいという話はよく聞きますが、私の場合はむしろアメリカ英語よりも聞き取りやすかったため言語面でも苦労しませんでした。

その一方、全体的な学習環境や学生のレベルについては思っていたよりも低いなというのが正直な感想です。ただ、面白い課外活動をしている友達やとても頭が良い友達も探せば見つかるので、比較的満足した留学生活を送っています。

セメスター留学や海外大編入を考えているか?

成績の要件などはありますが、モナッシュ大学マレーシア校はオーストラリア本校に半年間、さらに他の国の大学に最大1年の、計1.5年留学をすることができるプログラムがあります。

私の場合はオーストラリア本校に半年と、他の国の大学に半年間交換留学したいなと考えています。

具体的なプランはまだ決まっていませんが、学部2年生の時期に環境を変えて学びを深めたいなと思っています。他国の大学については、ヨーロッパかアジアの大学で迷っています。

大学留学がスタートしてから自分は成長したか?

なんといっても、精神のタフさがとんでもなく成長したと思います。

先ほども書いたように、渡航前は(私自身が心配性というのもありますが)

  • 授業についていけるか
  • 友達ができるか、人種差別をされないか
  • 海外で初めての一人暮らしができるか
  • そもそも無事に入国できるか

などの不安だらけで泣きそうになっていました。

しかし、いざ実際に渡航してみると、全部の悩みが杞憂でした。

また、長期休みを利用して東南アジア諸国を旅行したりもするのですが、飛行機や電車を逃したり詐欺にあったりとトラブルだらけです(笑)。

そんな体験を通して「まあ何とかなるさ」の精神が身に付き(?)、今では多少のことでは全然動じなくなりました!

大学生活が終わるまでに、どういう自分になりたいか?

データサイエンスやプログラミングのスキルをさらに磨き、卒業までに国際的に活躍できる実力をつけたいと考えています。
私は最終的にはオンラインでITエンジニアとして働く、いわゆるノマドワーカーになりたいなと考えています。そのため、オンラインでの稼働でも雇ってもらえるくらいのスキルを身に着けたいです。

将来は、どこの国でどういう仕事をしたい?

特定の国にこだわるつもりはなく、世界中どこでも働けるITエンジニアになりたいです。

留学中に「海外旅行をしてみて世界中の国を周りながら生活してみたい!」という夢ができたので、特にデータサイエンスやソフトウェア開発の分野でリモートワークをしながら働きたいです。

とはいえ、大学院にも行きたい気持ちもあって迷っているため、進路を模索中です(笑)。

実際にマレーシアで生活した率直な感想

一言で言うと、最高です!暖かくて治安もバッチリですし、ご飯も安くて美味しい。確かに水回りの綺麗さなど、局所的に日本に劣る面はありますが、特にこれといって生活で不満を感じたことはありません。

初めての海外での生活ということで渡航前は心配なこともたくさんありましたが、日本人というだけでみんな好意的に接してくれますし、なんならユニクロやファミリーマートといった日本のお店もたくさんあるので、ホームシックになったことすらありません(笑)。

また、みんなのんびりとした南国気質の国民性なので、そういったチルい雰囲気も精神的に過ごしやすくて大好きな国です。

マレーシア大学留学は後輩諸君にお勧めできるか?

ご飯もおいしくてみんな優しいし、安く英語で勉強できるし、超おすすめだよ!と言いたいところですが、正直人を選ぶと思います。

まず衛生面ではどうしても日本に劣りますし、現地の人も南国気質でのんびりゆったり生きている感じの国なので、神経質すぎたりする人にとってはストレスが多い環境だと思います。

また、先述のように学習環境や学生のレベル、また英語のレベルに関してもめちゃくちゃ高いのかと言われると疑問です。

そういった側面があり、良くも悪くも値段相応の留学先だな、というのが私の感想です。人とは違った刺激的な留学に興味がある人などには良いかと思いますが、万人に勧められる留学先ではない気がします。

以上

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