私の留学体験記 (ザ・ワン・アカデミー|Rukaさん)

今回の留学体験記は、マレーシアでは希少なデザインスクールであるザ・ワン・アカデミー(The One Academy)でグラフィックデザインと広告学を学ぶRukaさんです。

ザ・ワン・アカデミーは、社会に出てからの必要な実践的スキルを大学で学ぶことでデザイン学士号を取得することができるのが大きな魅力です。

将来はデザイナーとして、イギリス、日本、スウェーデンのいずれかの国で、広告関係やグッズ制作の仕事をしたいとRukaさんは考えています。 

大学の学びの延長線上に将来の夢を描いているRukaさんの留学体験記、どうぞご覧ください。

(Go for it ブログ編集部)

Rukaさん(右)とクラスメイト
目次

入学した大学

執筆者の基本情報

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ペンネームRuka
性別男子
出身高校の所在県 (または地方)神奈川県
公立/私立私立
高校の最終成績(GPA)3.8 / 5.0
出願時のIELTSスコア6.0
進学した大学ザ・ワン・アカデミー
在籍する学年Year 2
学部・専攻グラフィックデザイン&広告
BA (Hons) Graphic Design: Advertising & Branding
ファウンデーションコース経由か?いいえ
英語強化コース経由か?いいえ

高校時代に頑張ったこと、打ち込んだこと

高校では、主に「弓道」と「英語」に力を入れていました。

小中学生の頃はサッカー一筋でしたが、高校で弓道部の存在を知り、興味本位で入部しました。続けるうちにどんどん弓道にのめり込み、ついには県大会の代表メンバーに選ばれるまでになりました。 

また、ロンドン旅行をきっかけに海外への憧れを抱くようになり、英語学習に重点を置くようになりました。ちょうど担任の先生が英語教師だったこともあり、海外での生活や大学の雰囲気について話を聞くうちに、さらにモチベーションが高まりました。

その結果、放課後に開かれる自由参加の英語強化クラスにも積極的に参加し、英語漬けの日々を送っていました。

いつから、なぜマレーシアを考え始めたか?

実は高校卒業後、海外の大学に進学したいと思っていましたが、費用面などの負担を考え、両親に心配や迷惑をかけたくないという気持ちのほうが強く、諦めかけていました。

当時、海外留学といえばイギリスやカナダ、アメリカといった国しか思い浮かばず、莫大な費用がかかると思い込んでいたからです。

しかし、「人生は一度きり。このまま周りに流されて日本の大学に進学するだけでいいのか?」と自問自答しました。

「若いうちだからこそ、日本を出て多くの壁を乗り越え、さまざまな経験を積みたい。」そう考え、調べていくうちにマレーシア留学という選択肢に出会いました。

治安、インフラ、費用などを総合的に考えた結果、とてもバランスの取れた留学先だと判断し、そこからは夢中になってマレーシア留学について調べ続けました。

IELTSスコアを上げる苦労と具体的な勉強法は?

IELTSは4技能が求められるため、それぞれをバランスよく勉強するのに苦労しました。

特にスピーキングとライティングは、限られた時間の中で考えをまとめ、それを英語で話したり書いたりしなければならないため、緊張や焦りでなかなかスコアが上がらないこともありました。 

私の勉強法は、逆算して「今の自分に足りないもの」を考え、その日の学習内容を決める方法でした。

初日は何も分からない状態でIELTSの過去問を解き、採点した後、自分の弱点を分析。その部分を徹底的に改善することを意識しました。 

  • 単語学習

英単語は、1日100個を目安に、単語帳を繰り返し学習しました。ポイントは「完璧に覚えようとせず、とにかく繰り返すこと」です。 

  • スピーキング対策

家の中で、その日あった出来事を英語で独り言のように話す練習をしました。英語でどう言えばいいか分からないときは調べて、それをまた独り言で繰り返し練習。こうすることで、英語を話すこと自体に慣れていきました。ポイントは頭の中で誰かに話している想像をしながら話すことです。

  • リスニング対策

ひたすら『ハリー・ポッター』を観ました!(笑) 

IELTSはイギリス発祥の試験なので、イギリス英語に慣れるためにも、セリフを覚えるくらい何度も観るのがおすすめです。 

  • ライティング対策

日記を書く感覚で、毎日その日にあったことを英語で書くようにしました。 

  • リーディング対策

最初から長文に取り組むのではなく、短文を読み、意味をなんとなく理解できるようにするところから始めました。 

この方法を1ヶ月続けてから、再度過去問を解いてみてください。初日にボロボロだった結果よりも、確実にスコアが伸びているはずです。スピーキングができるようになってくると必然的にライティングも書けるようになったり徐々に自信を持てるようになってきます。

ポイントは「完璧主義を捨てること」。とにかく繰り返し少しずつ積み重ねて、自信をつけながら楽しく勉強してみてください! 

なぜその大学と専攻を選んだのか?

実践的なスタジオ作業も

グラフィックデザインに興味があったため、マレーシアでデザインを学べる大学を調べたところ、当時は選択肢が2つほどしかありませんでした(現在は増えているかもしれません)。

その中から、キャンパスツアーや大学のレベルを考慮し、必然的にThe One Academyを選びました。

当時は日本での知名度が低く、日本人の生徒も入学時は私を含めて2人だけでした。しかし、その分英語に囲まれた環境が整っており、むしろ良い機会だと感じました。 

また、デザインに特化した大学であるため、グラフィックデザイン以外の分野の作品にも触れることができ、貴重な経験が得られると思い、この大学を選びました。

入学前と入学後の印象のギャップはあったか?

先述のとおり、英語に囲まれた環境だと思っていましたが、クラスには中華系マレー人の生徒が多く、英語と同じくらい中国語も耳に入ってきます。

さらに、生徒と教師が時々中国語で会話することもあり、その点は予想外のギャップでした。

セメスター留学や海外大編入を考えているか?

成績の要件もありますが、イギリスの大学に留学をすることができるプログラムがあります。ですが現時点で自分は海外大編入など視野に入れていません。

大学留学がスタートしてから自分は成長したか?

授業の様子

自分でも大きく成長できたと感じています。

英語で誰かと話したり、授業でみんなの前で発表したりすることも、日本にいた頃よりずっと怖くなくなりました。

マレーシアでの生活では、日本での「当たり前」が通用せず、何度も壁にぶつかり、イライラすることもありました。しかし、今では心にゆとりを持ち、どんな状況でも冷静に対処できるようになりました。 

また、特に成長を感じているのは、デザインに対する考え方です。今まで知らなかった多くの知識を得たことで、物事の捉え方や視点が変わり、以前よりも価値観や美的感覚が大きく広がりました。 

大学生活が終わるまでに、どういう自分になりたいか?

大学で学んだことを活かして自分の世界観を表現できるデザイナーになりたいと考えています。自分は言葉で何かを伝えるのが苦手なので、作品で多くの人の心に届く作品が作れる人間に成長していたいです。

将来は、どこの国でどういう仕事をしたい?

イギリス、日本、スウェーデンのいずれかの国で、広告関係やグッズ制作の仕事をしたいと考えています。 

「マレーシアは選択肢に入っていないんかい!」とツッコまれそうですが、今のところマレーシアは「働く場所」ではなく「住みたい国」という感覚が強いため、今回は外しました(笑)

また、イギリスの雰囲気や北欧デザインは昔から自分の好みに合っているため、実際に現地で触れながら学び、マレーシアとは異なる文化の中で働いてみたいという思いもあります。

実際にマレーシアで生活した率直な感想

日本人は特に住みやすい国だと思います! 

衣食住に関しては特に不満はなく、気候も暖かく過ごしやすいです。また、多文化ならではの祝日の多さには毎年驚かされます。 

さらに、2年前と比べて日本企業の進出が進み、馴染みのあるお店が増えてきたと感じます。これから先、ますます暮らしやすくなるのではないでしょうか。 

唯一の不満を挙げるとすれば、電車の路線をもう少し増やしてほしいことですね!(笑) 

マレーシア大学留学は後輩諸君にお勧めできるか?

自信を持っておすすめできます

ただ、日本人にとって過ごしやすい環境であるがゆえに、海外ならではの刺激や経験を得られるかと言われると、「はい」とは断言しづらい部分もあります。

実際に、休日は家で過ごし、大学でも日本人同士で集まり、DAISOやドン・キホーテ、無印など日本のお店に頻繁に行くうちに、「自分がマレーシアにいる意味が分からなくなる」と話す留学生もいます。

そのため、自ら積極的に英語を話す環境に飛び込み、休日は少し遠出をして日本とは違った雰囲気を味わうことが大切だと感じています。 

一方で、大学の費用、衣食住、現地の学生の日本人への接し方に関しては特に不満はありません。もしその点を心配されている方がいれば、安心してマレーシア留学を検討してみてください!

以上

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