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マレーシアという国
多様性を育んだ歴史的背景

マレーシアは東南アジアの中央に位置する国で、その面積は日本の約87%の広さにあたります。
マレーシアの国土はマレー半島南部にある「西マレーシア」と、ボルネオ島北部にある「東マレーシア」の2つの地域に分かれおり、西マレーシアはタイやシンガポールに隣接し、東マレーシアはインドネシア、ブルネイ、フィリピンと接しています。
マレーシアの歴史を語る上で欠かせないのが「マラッカ海峡」です。この海峡は昔からアジアとヨーロッパを結ぶ重要な航路でした。
15世紀初め、この地域にはイスラム教徒によるマラッカ王国が成立し、東南アジアでのイスラム教の中心地となりました。しかし1511年、ポルトガルに占領され、その後1641年にはオランダ、その後はイギリスの支配下に置かれました。
今でもマレーシアに多くの影響を残しているイギリスは、1786年にペナン島を獲得してジョージタウンという都市を建設し、さらに1824年の英蘭協定でマラッカを支配下に置き、1819年にはシンガポールを新たな貿易拠点として発展させました。
これら3つの地域、ペナン、マラッカ、シンガポールは「海峡植民地」と呼ばれ、東インド会社が移民を呼び込んだことから、多様な人種が集まる国際都市となりました。
ルック・イースト政策による工業化と経済発展

マレーシアは多民族国家であり、マレー系65%、中国系24%、インド系8%という人口構成が特徴です。この多様性を背景に、安定した社会が形成されています。
マレーシアの国教はイスラム教ですが、他の宗教も自由に信仰することが認められています。公用語のマレー語ですが、多くの人々の共通語である英語も広く使われています。
1981年に首相となったマハティール氏は、マレーシアの産業の工業化を図るため「ルック・イースト政策」を掲げ、日本や韓国の経済成長から学ぶ姿勢を示しました。その結果、日本の製造業の進出が進み、マレーシア経済の発展に寄与しました。
1996年にスタートした「マルチメディア・スーパーコリドー(Multimedia Super Corridor, MSC) 」と呼ばれるハイテク産業の育成とITインフラ整備を目的とした国策により、クアラルンプール周辺に新行政都市プトラジャヤや、ハイテク工業集積都市サイバージャヤが建設され、この取り組みによってマレーシアは工業化からITやサービス産業を中心とする経済構造への移行を加速させ、国際的な「ITハブ」としての地位を築こうとしています。
また、シンガポールと接するジョホールバルでは「イスカンダール・プロジェクト」が進行中で、政府はこの地域を「教育ハブ」とする政策のもと、イギリスの有名大学やインターナショナルスクールが姉妹キャンパスを構えています。
工業化とIT化を成功させたマレーシアは今や「東南アジアの優等生」として知られています。そしてマレーシアには、豊かな歴史と文化、多様な言語、そして経済成長を続ける勢いのある国という環境が揃っているのです。
主要都市への行き方
成田国際空港とマレーシアで最も大きな空港であるクアラルンプール国際空港との間の距離はおおよそ5,370kmで、時差は1時間です。

クアラルンプールへの行き方
クアラルンプールへのフライトは、JAL、ANAの国内航空会社の他、マレーシア航空、エアアジア、バティックエアが、羽田・成田・関空など主要空港から直行便を就航しています。クアラルンプールから成田空港に向かう場合は偏西風に乗るので約6時間、逆に、成田空港からクアラルンプールに向かう場合は偏西風の向かい風を受けるので約7時間かかります。
クアラルンプールには、次の大学があります。
クアラルンプールの北に隣接するペラ州には、次の大学があります。
ジョホールバルへの行き方
日本からジョホールバルのスナイ国際空港までの直行便はありません。ジョホールバルに向かうには、クアラルンプール国際空港で乗り継ぎをするか、シンガポールのチャンギ国際空港から陸路でジョホールバルへ向かいます。実際には、クアラルンプールで乗り継ぎをするよりも、シンガポールから陸路で入ったほうが時間がかかりません。
ジョホールバルには、次の大学があります。
サラワク州クチンへの行き方
日本からクチン国際空港までの直行便はありません。クチン国際空港へは、クアラルンプール国際空港かシンガポールのチャンギ国際空港を経由して、乗り継ぐ必要があります。
クチンには、次の大学があります。
大学留学の魅力10選
マレーシアの大学に留学することは、他の国にはない10の大きなアドバンテージがあります。

❶ 多民族国家であること
マレーシア人は、国籍は同じであっても民族は多様です。マレー系、中華系、インド系の人たちが同じマレーシアで暮らしています。それぞれが民族独自の文化・宗教・言語を持ち、その中で学ぶことで国際感覚が養われます。

❷ 英語圏の国であること
多民族国家マレーシアでは、日常的に他民族の人たちと接します。同じ民族内ではそれぞれの言語を話しますがが、共通語は英語です。マレーシアの人々は、英語を含め2〜3国語を話せる人が多くいることには驚かされます。

❸ アジアの文化を吸収できる
マレーシアは、東南アジアの中心に位置しています。周辺諸国から仕事や留学でマレーシアに来る人は多く、東南アジアのハブとして様々な人々と文化に触れ合うことができます。

❹ 新興国の経済成長を体感できる
国策による工業化を果たした後のマレーシアは、IT分野に力を入れ、日本よりも使い勝手の良い新しいアプリやサービスが高度に発展し、持続的な経済成長を果たしています。

❺ 住みたい国ランキング1位
マレーシアは日本人が住みたい国として15年連続で1位に選ばれています。英語が通じる、教育水準が高い、距離が近い、長期ビザが取得できる、持続的な経済成長などが人気の秘密で、日本食に不自由せず、日系のショップも充実しています。

❻ 中国語やマレー語も学べる
大学では英語で学びますが、その他にも中国語やマレー語を習得する機会があります。マレー系や中華系の友人を作ることで、積極的に語学を吸収できる環境にあるのは、東南アジアの中でもマレーシアだけの特権です。

❼ 学費や生活費が安い
マレーシアの大学の学費は、安い大学で年間70〜80万円、高い大学でも160〜180万円前後です。加えて寮費は月に3〜4万円、生活費は月に3万円ほどで生活できるので、日本との往復航空券代を含めても欧米と比べて大きくコストを抑えることができます。

❽ 英語圏の大学との提携が多い
マレーシアは英連邦国家の1つであり、イギリスtの繋がりが強いことから、英豪NZなど英連邦の国の大学との提携が盛んです。セメスター留学や本校への編入の道も多く用意され、マレーシア人にも日本人学生にも人気となっています。

❾ 出願時点で高い英語力は不要
マレーシアの大学の多くの学士課程では、入学前の英語力の要件は高くありません。さらに学士課程に入る前のファウンデーションや、短大に準じるディプロマのコースは、英検2級ほどの英語力から入学を狙える大学が多くあります。

➓ 世界中から留学生が集まる
例えば、留学生が多いAsia Pacific University (APU)では、アジア、欧米、中東、アフリカ、オセアニアなど世界130ヶ国から留学生が集まり、机を並べて共に勉強する環境があります。他国からの留学生と国際的な人脈を作ることも可能です。