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これだけは知っておきたい!マレーシア英語の基本とよく使うフレーズまとめ

英語で学べる!費用が安い!と人気のマレーシア留学ですが、実際のところマレーシアの英語はどうなのでしょうか?
マレーシアで生活してみると、想像していたアメリカ英語やイギリス英語とはかなり違うマレーシア英語に出会うことになります。そのため、「マレーシア訛りが難しかった…」などという声も少なくありません。
そこで今回は、マレーシア英語の特徴や、実際によく使われるフレーズをまとめて紹介ししてみますので、これからマレーシアに留学する人、既にマレーシアにいて英語に戸惑っている人の参考になれば幸いです。
マレーシア英語(Manglish)の基礎知識
マレーシアで話される英語は「マングリッシュ(Manglish)」と呼ばれています。これは英語をベースに、マレー語、中国語、タミル語などの要素が混ざった独特の言語形態です。
多民族国家のマレーシアでは、英語は準公用語の位置づけ。つまり、民族や人種を超えた共通語が英語なのです。
街中の多くの人が英語を話しますが、その話し方にはそれぞれの母語の影響を受けた独特の特徴があり、それらを集約した英語が「マングリッシュ」というわけです。
発音・文法の特徴
最初に、マングリッシュの特徴を簡単に示しておきましょう。
◉ 語尾の付加
- 「lah」「mah」「ya」などを語尾につけて感情やニュアンスを表現
- 例:「No problem, lah」(問題ないよ)
◉ 文法の簡略化
- 時制や冠詞を省略することが多い
- 例:「I go store now」(今お店に行きます)
◉ 単語の省略
- 長い表現を短縮して使う
- 例:「Can!」(できます)、「Members?」(会員カードお持ちですか?)
イギリス英語の影響
マレーシアは、かつてイギリスが統治していたこともあり、アメリカ英語よりもイギリス英語寄りの表現が多く使われます。
- 「Cannot」→「カント」と発音
- 「Take away」(持ち帰り)※アメリカでは「To go」
- スペルもイギリス式(colour、centre など)
マレーシアで英語力は本当に伸びるの?
“マレーシア留学は訛りがあって英語力が伸びない!”といった否定的な意見や疑問がインターネット上で散見されますが、実際のところ英語力が伸びるかどうかは本人の取り組み方次第というのが大きいところかと思います。
英語力が伸びづらい理由としては、以下のような要因が挙げられるでしょう。
- 独特の訛りや文法に戸惑う
- 日本人同士で固まってしまい、英語を使う機会が少ない
- 英語のミスを指摘されないため、向上心を失いやすい
- 日本人留学生が多いため、日本人同士で行動してしまう
ですが、次のポイントを意識していれば大丈夫。マレーシアでも英語を伸ばすことは十分可能です。
- 積極的な姿勢が大事:現地の人や他国の留学生と積極的に交流し、日常的に英語を使う環境を自分で作ることが大事
- 実用的な英語の習得:日本人が馴染み深い綺麗は発音のアメリカ英語を目指すより、誰にでも伝わるアジア英語を身につける方が実用的
- 翻訳に頼りすぎない:翻訳ツールに頼りすぎず、自分の言葉で伝える努力を続けることで真の会話力が身につくということを自覚すべし
シーン別!よく使うマレーシア英語フレーズ集
それでは、マレーシアでよく使う英語フレーズをまとめて見ていきましょう!
英語全般の口語表現

Can / Cannot
- 意味:できる/できない
- 使い方:「Yes, I can」の代わりに「Can!」、「No, I cannot」の代わりに「Cannot!」
- 発音:「Cannot」は「カント」と発音
- 例:A: “Can I follow you?” B: “Can!”
Lah / Mah / Ya
- 意味:語尾につけてニュアンス調整
- 使い方:ほぼ何にでも付けられる。親しみやすさを表現
- 例:「OK, lah」「Thanks, mah」「Yes, ya」
Already
- 意味:完了を表す(時制に関係なく使用)
- 使い方:「もう〜した」という意味で気軽に使う
- 例:「I eat dinner already!」(もう夕食食べたよ!)
“…or not?”
- 意味:〜する?しない?
- 使い方:Yes/No疑問文を省略した形
- 例:「Join us or not?」(一緒に来る?来ない?)
SNS・友達づきあい

IG(アイジー)
- 意味:Instagramの略
- 使い方:マレーシア人は初対面でも気軽にInstagramを聞いてくる
- 例:「Can I get your IG?」(インスタ教えて!)
lol / lmao
- 意味:「笑」「www」「草」に相当するネットスラング
- lol = Laughing Out Loud
- lmao = Laughing My Ass Off
- 例:A: “I forgot my assignment!” B: “lol😂”
買い物・食事シーン

Members?
- 意味:会員カードお持ちですか?
- 使い方:レジで必ず聞かれる。省略形で「Members?」だけ
- 例:店員「Members?」客「Sorry, I don’t have」
Plastic?
- 意味:袋いりますか?
- 使い方:ビニール袋(Plastic bag)の省略形
- 例:「Members?」の後によく聞かれる
Finish
- 意味:売り切れ
- 使い方:「Sold out」の代わりに使う
- 例:A: “Can I have this?” B: “Sorry, finish”
Take away
- 意味:持ち帰り
- 使い方:イギリス英語由来。アメリカの「To go」と同じ意味
- 例:「Take away or here?」(持ち帰り?それとも店内?)
お出かけ・生活シーン

Touch ‘n Go
- 意味:マレーシアの交通系ICカード
- 使い方:電車、バス、高速道路、スーパーでの支払いに使用
- 日本のSuicaのような存在で、生活に必須
Top-up
- 意味:チャージする
- 使い方:「Top-up?」だけでも通じる
- 例:「Can I top-up?」(チャージできますか?)
- 関連語:「Balance」(残高)
まとめ
マレーシア英語は確かに独特で、最初は戸惑うかもしれません。
しかし、マレーシア英語は実際に多国籍社会で使われる「通じる英語」であり、実践的な英語力を身に付けるには絶好の場所でもあります。広くアジアを見渡せば、英語はどこかしら訛りはあるものです。
重要なのは、“完璧でなくても伝わればOK”という意識を持つこと。そして、積極的に現地の人々と関わり、英語を使う機会を自分で作ることなのです。
ぜひこの記事で紹介したフレーズを使って、現地での生活を楽しんでください。