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私の留学体験記 (ノッティンガム大学マレーシア校|Keiさん)

今回の留学体験記は、イギリスの名門ノッティンガム大学のマレーシア校に在籍するKeiさんです。
Keiさんは大阪府の私立高校を卒業し、ノッティンガム大学でマーケティングを学びぼうと留学をスタートしました。
英国系大学では、日本の高校卒業生にはファウンデーションコースを経由することが求められますが、ファウンデーションで学ぶ間にビジネスアナリティクスに興味を持ち、大学本科に上がる際に希望のコースを変えたそうです。
在籍している間に柔軟に希望する専攻を変えられる点も、ファウンデーションコースの機能の1つですね。
そんなKeiさんの留学体験記を、どうぞご覧ください。
(Go for it ブログ編集部)

執筆者の基本情報
ペンネーム | Kei |
---|---|
性別 | 男子 |
出身高校の所在県 (または地方) | 大阪府 |
公立/私立 | 私立 |
高校の最終成績(GPA) | 4.7 / 5.0 |
出願時のIELTSスコア | 6.0 |
進学した大学 | ノッティンガム大学マレーシア校 |
学部・専攻 | ビジネス学部 ファイナンス, 経営, ビジネスアナリティクス専攻 BSc (Hons) in Finance, Management and Business Analytics |
ファウンデーションコース経由か? | はい |
英語強化コース経由か? | いいえ |

高校時代に頑張ったこと、打ち込んだこと
文武両道に励んだ高校生活を送りました。
部活動では硬式テニス部の副部長を務め、県大会で優勝し、インターハイにも出場しました。学業面では、もともと推薦入試を視野に入れていたため、一般受験の勉強というよりも、高校の成績や模試の成績向上に重点を置いて取り組んでいました。
進学科に所属していたこともあり、高校生活の中で留学の機会がなく、英語に触れる機会は限られていました。しかし、海外大学への進学を志すようになり、他の学生との差を埋めるため、独学ながら英語力の向上に力を注ぎました。
いつから、なぜマレーシアを考え始めたか?
高校三年生の春に、高校で海外大学進学座談会というものが行われました。
以前から海外大学への憧れがあったので興味本位で参加したのですが、そこに参加していた同級生やすでに進学先が決まっていた先輩の話に感化され、海外大学進学を現実的に考えだしました。
マレーシアを進学先として考えたのはまず金銭的な理由が大きいです。留学先として人気な欧州、アメリカ、豪州はやはり金銭的に厳しい現実があり、マレーシアが一番現実的な留学先でした。
また、高校の先輩に現在私が通っている大学に在学している方がおり、オンラインでお話をするうちにマレーシア留学の魅力に惹かれ始めました。
IELTSスコアを上げる苦労と具体的な勉強法は?
先述の通り、私自身英語のバックグラウンドがありませんでした。そのため、最初は単語を覚えるところから苦労しました。大学入試や模試などでは出ないような単語を覚える必要があり、足りていない知識を埋めるところからスタートしました。
具体的なIELTSの勉強方法としては、ひたすら公式の過去問集を解いていました。私自身、海外大学進学を目指し出すのが少し遅かったので、英語力全般を伸ばすというよりも、IELTSの傾向を分析し、自分自身に足りない力を明確にし、その部分を重点的に勉強していくという方法をとっていました。
なぜその大学と専攻を選んだのか?

この大学への入学を決めた一番の理由は緑の多いキャンパスが自分にとって一番魅力的だったからです。
高校3年生の冬に実際にいくつかの大学を訪れました。現在通っている大学に加え、クアラルンプール付近の大学もいくつか見学に行きましたが、都会から少し離れた緑の多いキャンパスが一番私にあっていると感じました。
個人的に、自分の学びたいコースの有無が大学選びにおいて一番重要ですが、その次にキャンパスライフが自分に合いそうかどうかというのも、大変重要だと感じます。
元々、ファンデーションコースに入る前はマーケティングを選考したいと考えていました。しかし、ファンデーションでの授業を経験していくことで、自分自身が理論を多く学ぶ領域よりも、数学的な数値を扱う領域の方に魅力を感じることに気づきました。その結果、ビジネス分析を主に学ぶことのできるコースを選びました。
入学前と入学後の印象のギャップはあったか?
ギャップはありました。
具体的にいうと、入学前は海外大学は授業数が多く課題に追われる毎日だと思っていました。しかし、実際は一定期間、課題やテスト勉強で日々忙しくなることはあるものの、コースや学部によるとは思いますが、授業はみっちり毎日詰まっているわけではなく、自分自身で勉強を進めていかないといけませんでした。
さらに、留学前から抱いていた、「海外大学生の方がより学業に熱心であり、優秀である」というイメージに少しギャップがありました。
基本的にどの学生も勉強熱心で、休日も勉強スペースには多くの学生の姿が見えることから、日本と比べてかなり、学業に熱心であると思います。しかし、自分が想像していたよりも、学生のレベルは高くないと感じました。
同じ課題をやっていたり、グループ課題で一緒に取り組んでみても、自分自身が置いていかれる感覚はそこまでありませんでした。

セメスター留学や海外大編入を考えているか?

考えています。
私の大学はイギリスに本校があり、成績の条件などはありますが、最長一年間の交換留学を取ることができます。さらに、1セメスターの期間だけだとオーストラリア、アメリカ、カナダなど様々な国に留学することができます。
私自身現在視野に入れているのは、オーストラリアへの1セメスターの交換留学です。高校生の時からオーストラリアへの留学に憧れを抱いていたため、来年のセメスターでオーストラリアへの交換留学を目指しています。
大学留学がスタートしてから自分は成長したか?
精神面で成長し、以前よりも自律したと思います。
日本で過ごしていた頃とは全く違った環境で、全く知らない人たちに囲まれてスタートする生活は、かなり自分の精神を鍛えてくれたと思います。
友達は勝手にできるものではなく、積極的に作りにいかなければなりませんでした。言語力では劣る分、自分から積極的に話しかけたり、自分の意思をしっかりと伝えようという努力のおかげで、知らない人にも話しかける度胸がつきました。
また、初めて一人暮らしが始まり、食事から家事、洗濯も全て自分で行わなければいけなくなりました。自分の授業の時間のマネジメントや、家事に割く時間などの自己管理能力を、大学留学がスタートしてから磨くことができています。

大学生活が終わるまでに、どういう自分になりたいか?
学業の面で言うと、今現在専攻している領域のスキルをさらに磨き、実際にその領域での仕事に就けるまでになりたいと考えています。
学業以外では、マレーシアに住んでいることを生かし、日本人とは違った視点、価値観を持つ多くの人たちと関わり、できるだけ多くの考え方を知っている人になりたいです。
将来は、どこの国でどういう仕事をしたい?
まだ特定の国で働きたいという願望はありませんが、どういう形でも日本に強く貢献することのできる仕事をしたいと考えています。
一度日本から離れた地で生活し、学ぶことで、より日本の魅力を理解することができ、同時に足りていない部分も知ることができました。
そのため、今後より日本が発展するために、仕事をしていきたいと思っています。領域としては、専攻しているBusiness Analyticsから派生したり、関連した仕事をしたいと思っています。
実際にマレーシアで生活した率直な感想
個人的な感想にはなりますが、想像していたよりも快適に生活できる、というのが率直な感想です。
日本と同じアジアということもあり、人種差別を受けることはありませんし、似たような食文化だったり、比較的安定した治安という点でも過ごしやすい国だと思います。国民性的にも穏やかで、親切な方が多いので、生活していてて困ることは少ないです。
もちろんいい点だけではなく、悪い点もあります。水回りの綺麗さや、シャワーしかないバスルームなど、日本文化とはかけ離れた部分もあるので、その点に不快感を感じることはあるので全てがいいというわけではないと思います。
マレーシア大学留学は後輩諸君にお勧めできるか?

前提として、個人個人でお勧めできるかできないかは変わってくると思いますが、一般的にはお勧めできると思います。
気候も年中夏で比較的過ごしやすく、親切な人も多く、食に困ることもなく、金銭面的にもリーズナブルで、いい留学先だと思います。しかし、衛生面や文化、価値観の違いからストレスを感じることはあると思います。
マレーシア人の多くは英語を話すことができますが、第一言語としている人は意外と少ないです。そのため、アメリカやヨーロッパと比べて英語自体のレベルや綺麗さに欠ける部分はあると思います。しかし、私のように、入学前に英語のバックグラウンドがない人にとっては、ハードルが低く、留学しに来やすい国であるため、その人によっていい側面と悪い側面があると思うので、実際に来てみて体感するのが一番早いと思います。
その人自身が、生活の中でどこに重点を置いてるかによって、マレーシアが留学先にお勧めできるかは変わってきますが、私自身の経験からすると十分お勧めできる場所だと思います。
以上