私の留学体験記 (アジアパシフィック大学|竹本琉捺さん)

今回の留学体験記は、マレーシアの私立大学の中ではITに特化して異彩を放つアジアパシフィック大学(Asia Pacific University of Technology and Innovation)で、保険数理科学(データ分析専攻)を学ぶ竹本琉捺さんです。

竹本さんは、一度、日本の私立大学へ進学しましたが、そこで経験したアメリカ留学の後に「海外の大学で学びたい」という想いが募り、ご両親の経済的負担をできるだけ避けるため、コスパの良い国の中からマレーシアの大学へと路線変更し、ファウンデーションコースを経由してAPUに進学しました。

APUはマレーシアの中でも多様性が際立つ大学です。そのような環境の中で学ぶことで成長し、自信を持って歩んでいる姿がとっても印象的です。

そんな竹本さんの留学体験記、どうぞご覧ください。

(Go for it ブログ編集部)

イベントで和装姿の竹本さん
目次

入学した大学

執筆者の基本情報

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ペンネーム竹本琉捺さん
性別女子
出身高校の所在県 (または地方)兵庫県
公立/私立私立
高校の最終成績(GPA)4.1/5.0
出願時のIELTSスコア5.5
進学した大学Asia Pacific University of Technology and Innovation
在籍する学年Year 1
学部・専攻保険数理科学 データ分析専攻
Bachelor of Science (Honours) in Actuarial Studies with a specialism in Data Analytics
ファウンデーションコース経由か?はい
英語強化コース経由か?いいえ

高校時代に頑張ったこと、打ち込んだこと

元々、海外大学に受験に進学する予定はなく、大学受験に打ち込んでいました。

同志社大学のグローバルコミュニケーション学部を志望していましたが落ちてしまい、近畿大学に進学しました。

高校生活期間中はコロナ禍でもあったため読書をしており、特に哲学と心理学を中心に学び、自分の存在意義についてよく考えていました。

その経験の中で、自分のように「現状に苦しみ希望を失った人のために働きかけたい」とも考え、ボランティア活動等をしていました。

いつから、なぜマレーシアを考え始めたか?

幼いころから英会話教室に通っていたこともあり、英語を使う環境が好きでした。

特に大学受験の頃は、英語を使い世界にいるいろんな人と関わって人を助けることができるJICA(国際協力機構)に入ることを目指していた背景もありました。

そして、近畿大学は大学1回生はアメリカ留学が必須科目であり、アメリカ留学をしていた時に多様な国籍・背景を持った人がいる環境に身を置いたことから、それが“日本ではない違う国で学習したい”と思うきっかけとなり、留学について考え始めるようになりました。

その時に、両親には私立大学の入学金と学費、さらにはアメリカの留学費用を負担していただいたこともあり、学費をできるだけ抑えつつ、かつ教育水準の高い大学に行くことを決意して、他国の教育システムを調査していた時にマレーシアとフィリピンを見つけました。

マレーシアは10年前ほどに家族旅行をした土地でもあり馴染みがあったため、最終的にはマレーシアを選択しました。

IELTSスコアを上げる苦労と具体的な勉強法は?

当時は、マレーシアの学費を稼ぐためのバイトに集中していて、アメリカでの留学経験もあったことから、ファウンデーションコースの英語力の最低基準であるIELTS4.0は簡単に超えられるだろうとも考えていたため、大した勉強はしませんでした。

しかし、私はアメリカ在学中に語学学校で真剣に勉強して4技能すべてのスコアを総合的に大幅に上げることができたので、その時の勉強方法について述べたいと思います。

スピーキング (Speaking)

『英語で話す機会を増やす』

ネイティブと喋れるHelloTalk、英会話なんでもいいので、集団授業よりも個人授業の場所を選択してください。その中で表現したい言葉が出てくるので、それを授業後に翻訳で調べノートに記し、必ずネイティブに意味と使う場面を聞いてノートに記し、英会話の中でそのフレーズを使う練習を繰り返す。

ライティング (Writing)

意外と関係のないリーディングで語彙力を付けるインプットの形を大切にすることで、IELTSで特に気にされている「語彙の使い方」などの応用が聞きやすくなる。

後はフォーマットを暗記し、それに沿って書けるようになるまで練習する。ネイティブまたは非ネイティブに添削をしてもらうことを心掛ける。

リーディング (Reading)

興味のある英語のサイトをとりあえず読む。その中でいくつかのパートをノートに書き、解らない部分の英語の翻訳をして文章の構造を理解していく。

リスニング

映画等を観るよりも、意外とネイティブの会話にいきなり入り、がむしゃらに聞く環境を作ると圧倒的に伸びる。留学中には映画を観るよりも、いろんな人ととりあえず喋る環境に身を置いた方が、リスニング力が圧倒的に上がったなと自分で感じるほど伸びます。

なぜその大学と専攻を選んだのか?

APUのキャンパス

APUは、マレーシアの私立大学の中でも学費がかなり安く、その上マレーシアでは圧倒的な留学性比率40%超(出身国数130ヶ国以上)といった“The 多様性”というポイントにすごく惹かれました。

更に世界的な就活市場の需要に応えるため、IT/AI領域で得られるスキルを考慮した結果、APUを選びました。

しかし、ファウンデーションコースを経由する中で、松尾研究所(産業界におけるAI・DX人材の育成することを目的とする)でデータサイエンスについて勉強した時に、「CSのデータ分析は自分で学習できる」と思ったことと、「データ分析において個人的に弱かった数学のパートを勉強したい」という想いがあったため、現在のアクチュアリー(保険数理)のデータ分析専攻を選択しました。

入学前と入学後の印象のギャップはあったか?

特にはなかったです。

ただ、円安の影響が最近になって響いてるのとAPU自身学費を値上げしたため、少し学費が高いなと感じる点が大きいです。

セメスター留学や海外大編入を考えているか?

キャンパス内でいろんな国の文化を感じられるため、マレーシア以外の国での留学は考えていないです。

大学留学がスタートしてから自分は成長したか?

APUの多国籍な環境はマレーシア随一

かなり成長したと思います。特に英語力、自信、知識、多文化に対する理解がかなり向上したと考えます。

ファウンデーションコースにはセメスターブレイク(学期間にあるホリデー)が無く、毎回英語を使った講義でかなり苦労しましたし、人とのコミュニケーションで“悔しいな”と思うことは何度もありました。

そして、語学だけではなく、人を理解するための異文化理解も時間がかかりました。しかし、慣れない環境で1つずつ毎日人と喋ることを頑張り、英語力を伸ばすことに努めてきました。

まだAPUを卒業をしてはいないですが、この過程でたくさんの人と結果的に仲良くすることができ、生きることを実感できる現状に凄く満足しています

大学生活が終わるまでに、どういう自分になりたいか?

将来的には、アクチュアリーとデータ分析の領域を合わせた中で、社会に存在している問題を自身の独創的なアイディアをもって解決することができるような人材になれたらと思います。

現在すごく熱中しているのがスーダンの人道支援のプロジェクトの立ち上げです。これから人助けに注力し、世界のいろんな景色を見るような冒険をして、どんな苦労をしても、死ぬときには「最高な人生だったな」と笑えるような自分になりたいです。

将来は、どこの国でどういう仕事をしたい?

私自身、マレーシア留学中にイスラム教に改宗したため、ムスリムにとって住みやすいカタール、オマーン、バーレーンに住めたらいいなと考えています。中東は給料もいいので(笑)

仕事としては、リスク分析マネジメント、アクチュアリアルコンサルタント、データサイエンスコンサルタントの道で、自身の技術やスキルでリスクや未来を予測し、その情報をもとに作った解決策をクライアントに提示し、ともに未来を創造していけるような関係性を構築できるようになりたいですね。

実際にマレーシアで生活した率直な感想

友人とのランチ

自分で時間をかけ調査して選択した道だったので、毎日が本当に刺激的ですごく楽しいです。

多文化な環境がAPUの外にもあり、ローカル料理だけではなく世界各国の食べ物をその国の子たちと楽しんで食べる時間がすごく最高です。

ですが、唐突な雨には最初は慣れが必要でしたね…(苦笑)

マレーシア大学留学は後輩諸君にお勧めできるか?

皆さんは「留学」と聞くと、必ず主要先進国を思い浮かべがちですが、マレーシアは物価も比較的に安く、教育の質が高いです。

更に、その旅先で出会う仲間たちは多様で愉快な人が多いので、英語力も関係なく皆さん次第で「留学がどのような旅になるか!?」を決めることができます。

だからこそ、留学自体がどんなに困難に見えたとしても、夢を叶えたいのであればどうか一歩を踏み出して、この混沌で美しい多様な世界であるマレーシアを訪れてみてください。

想像を絶する旅が貴方を待っています!!!

以上

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