メルボルン本校セメスター留学体験記4(モナッシュ大学マレーシア校 Rayさん)

モナッシュ大学マレーシア校でコンピュータサイエンスを専攻しているRayです。

モナッシュ大学には、マレーシア校からオーストラリア本校へ1セメスター留学できる制度があります。私はこの制度を利用して、2026年2月からの前期セメスターをメルボルンで過ごすことになりました。

今回のシリーズでは、以下の点について数回に分けて書いていく予定です。

豪本校留学体験記の予定

  • 出発前の準備
  • メルボルンでの生活
  • 大学の授業の様子
  • セメスターの途中経過
  • 留学を終えて感じたこと

前回は授業が始まってからの1ヶ月の様子をお伝えしました。今回は、平日・休日それぞれの過ごし方と、実際に生活してみて感じたメルボルンという街の印象についてまとめていきます。

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目次

平日の過ごし方

今学期は授業を週3日に集中させ、水曜日と金曜日を空きにしています。

モナッシュ大学では1学期に4科目のみを履修することになっているので、授業の数が他の大学と比べてもかなり少ないです。そのため、かなり全休の日が多くなります。

これは意図的な時間割の組み方で、もともとは通学の交通費を抑えることとまとまった自習時間を確保することが目的でした。

実際には自転車通学になったので、交通費の節約という意味ではあまり関係なかったのですが、週の途中に休みが入ることで、課題や予習のリズムがとても作りやすくなっています。授業がない日にしっかり追いつく時間を作れるので、この組み方にして良かったと感じています。

授業がある日は、朝8時過ぎに起きて朝食を済ませ、自転車でキャンパスへ向かうというサイクルが定着してきました。こちらに来てから自然と1日3食きちんと食べるようになり、生活リズムという意味では渡航前よりむしろ健康的になった気がします。帰宅後も課題や予習に時間を使うことが多く、平日はほぼ勉強中心の生活です。

授業がない日は、基本的に家で勉強しています。ただ、家だとどうしても集中が途切れてしまうこともあるので、そういうときは自転車でモナッシュ大学のキャンパスに向かい、図書館で作業するようにしています。キャンパス内には図書館が5つあり、それぞれ雰囲気や設備が少し異なります。

静かに集中したい時と、少しオープンな環境で作業したい時で図書館を使い分けられるのがとても便利で、場所を変えるだけで気分が切り替わり、作業効率が上がる感覚があります。日が暮れる頃には帰宅するというサイクルが自然と出来上がっていて、規則正しい生活が送れていると感じます。

休日の過ごし方

メルボルンはカフェの街

私の場合、金曜日が休みなので、金・土・日の3日間が自由に使える週末になります。このうち1日はメルボルン市内(CBD)などに出かけることが多いです。

せっかくオーストラリアまで来ているので、どこにも行かないのはもったいないという気持ちが強く、天気の良い日を中心に観光や散策に出るようにしています。

残りの2日間は、溜まった課題を片付けたり、自分でやりたいプログラミングの勉強を進めたりして過ごすことが多いです。

娯楽と勉強をうまく織り交ぜながら生活できているので、今のところちょうど良いリズムが保てていると感じています。

ただ、CBDに出るとどうしてもお金がかかるのが悩みどころです。カフェに入れば1杯7〜8ドル、少し食事をしようとすれば軽く20〜30ドルはかかります。日本円に換算すると余計に痛く感じるのは、円安の影響が大きいです。

渡航前は「まあなんとかなるだろう」と思っていたのですが、実際に生活してみると円安の辛さはじわじわと効いてきます。観光日はある程度出費を覚悟して出かけるようにしていますが、無料で楽しめるスポットをうまく活用することで、出費を抑えながらでも十分に楽しめています。

メルボルンで行った場所

実際に、私が足を運んだメルボルン市内(CBD)のスポットをいくつかご紹介します。

ビクトリア国立美術館

ビクトリア国立美術館

ビクトリア国立美術館(National Gallery of Victoria)は、オーストラリア最古・最大の美術館です。

入口にある巨大な水の壁や、館内のステンドグラスの天井は圧巻で、「これが無料なのか」と思わず声が出そうになりました。

館内はかなり広く、じっくり見て回ると数時間はあっという間に過ぎてしまいます。

特に常設展は無料で入場できるので、観光予算を抑えたい留学生にとっては非常にありがたいスポットです。

メルボルンに来たら外せない場所の1つです。かなり広かったので、じっくり見れば半日以上いられると思います。

フリンダースストリート駅

フリンダースストリート駅

メルボルン中心のシンボル的な存在で、黄色いドームが特徴的な歴史ある駅です。

路面電車との対比が美しく、周辺を歩くだけでもメルボルンらしさを強く感じることができます。

駅の階段は地元の人たちの待ち合わせスポットとして長く親しまれており、観光客だけでなく地元の日常も同時に感じられる場所です。

周辺にはフェデレーションスクエアや聖ポール大聖堂なども隣接しているので、このエリアだけでも十分に観光が楽しめます。

夕方の時間帯に訪れると、オレンジ色の光に照らされた駅舎がとても美しく、写真映えもします。

ホイザーレーン(落書きアート路地)

メルボルン名物のホイザーレーン

グラフィティアートで有名な路地です。

短時間でさっと見られるコンパクトなスポットですが、細い路地に所狭しとアートが描かれていて、独特の雰囲気があります。

アートは定期的に更新されるので、何度来ても新鮮な発見があるのも面白いところです。

フェデレーションスクエアのすぐそばにあるので、フリンダースストリート駅周辺と合わせてまとめて回れるのも便利です。

観光客が多いエリアではありますが、それでも訪れる価値は十分にあると思います。


メルボルンの観光面としては、無料で楽しめるスポットが多いのが大きな魅力です。

先ほどのビクトリア国立美術館をはじめ、博物館や美術館など、日本では入場料がかかるような施設も無料で入れることが多く、お金をかけずに充実した休日を過ごせます。学生証を提示するとさらに割引になる場所もあるので、留学生にとってはとても過ごしやすい街だと感じています。

メルボルンという街の印象

実際に生活してみて感じるのは、メルボルンは街としての完成度が非常に高いということです。

インフラ(社会基盤)について

無料トラムが便利

まず、メルボルンはインフラのクオリティのレベルが高いです。

路面電車(トラム)が市内を網羅しており、CBD内はフリートラムゾーンとして無料で乗ることができます。

バスや電車も整備されていて、車がなくても不便を感じる場面はほとんどありません。

自転車と組み合わせれば、生活のほとんどの場面をカバーできます。

アジアのような混沌とした活気とは違う、整然とした都市設計の中で生活している感覚があります。

加えて、水道水がそのまま飲めるというのも、マレーシアから来た身としては地味に感動したポイントです。


マレーシアでは水道水を直接飲む習慣がなく、ペットボトルやフィルター付きの水が当たり前だったので、蛇口からそのまま飲める環境は新鮮でした。

細かいことですが、こういった部分で生活の快適さは大きく変わるものだと実感しています。

治安について

日本にも昔あった携帯会社Vodafone

メルボルンは比較的治安が良く、日中に生活している分には不安を感じる場面はほとんどありません。街の雰囲気も整っていて、初めて訪れる人でも安心して歩ける場所だと思います。

ただ、夜間は話が変わります。市内に住んでいる友人から、夜中に強盗を目撃した話や、知らない人に話しかけられて無視していたらビンタされたという話を聞きました。

これらがこの1ヶ月の間に実際に起きた出来事だということを考えると、やはり夜の油断は禁物だと感じています。

昼間の穏やかな雰囲気とのギャップに少し驚きましたが、どの都市でも夜間の一人歩きには注意が必要です。

日が暮れたら早めに帰宅する、夜間は人通りの多いルートを選ぶといった、最低限の自衛意識は持っておいた方が良いと思います。

物価について

物価については、外食すると確かに高く感じますが、自炊をベースにすれば日本とそこまで変わらないというのが正直な印象です。

スーパーで食材を買う分には、価格が極端に高いとは感じません。円安の影響で日本円換算すると割高に見えてしまいますが、現地の感覚に慣れてしまえば、工夫次第で生活費はコントロールできます。

また、家賃についてもクレイトン周辺であれば毎月10万円前後のシェアハウスも探せるので、節約すれば実際の生活費は15万円以下になります。

オーストラリアへの交換留学は半年だけなので、マレーシアとの差額を考えても、実はそこまで大きな負担にはなりません。

多様性について

メルボルン中心部を流れるヤラ川

多様性という観点でも、メルボルンはマレーシアとは違う印象を受けました。

マレーシアも多民族国家で国際色豊かな場所ですが、どちらかというと民族ごとに住み分けられているような感覚がありました。マレー系・中華系・インド系それぞれのコミュニティが独立して存在している印象です。

それに対してメルボルンは、様々な文化的背景を持つ人々が本当の意味で混ざり合っているという雰囲気があります。「インターナショナル」という言葉がより自然に馴染んでいる街で、多様性を特別なこととして扱うのではなく、当たり前のこととして受け入れているような空気感があります。キャンパス内でも街中でも、それが随所に感じられます。

こういったマレーシアとは違った多様性を感じたのは初めての経験だったので、これだけでも交換留学に来た価値があったなと感じました。

まとめ

平日は勉強中心、週末に1日だけ観光や外出を入れるというリズムが、今のところ自分には合っています。

メルボルンは無料スポットも多く、トラムや自転車で動ける環境が整っているので、うまく活用すれば出費を抑えながらでも充実した生活が送れます。

街としての完成度の高さと多様性の豊かさは、実際に生活してみて初めて実感できた部分でした。

円安の影響はじわじわと実感しますが、自炊を中心にしながら無料スポットをうまく活用すれば思ったよりも充実した生活が送れるというのが正直な感想なので、これから交換留学を考えている方の参考に少しでもなれば嬉しいです。

次回は、セメスター中盤の授業の様子や、中間休みの過ごし方についてお伝えする予定です。

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