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メルボルン本校セメスター留学体験記5(モナッシュ大学マレーシア校 Rayさん)

モナッシュ大学マレーシア校でコンピュータサイエンスを専攻しているRayです。
モナッシュ大学には、マレーシア校からオーストラリア本校へ1セメスター留学できる制度があります。私はこの制度を利用して、2026年2月からの前期セメスターをメルボルンで過ごすことになりました。
今回のシリーズでは、以下の点について数回に分けて書いていく予定です。
豪本校留学体験記の予定
- 出発前の準備
- メルボルンでの生活
- 大学の授業の様子
- セメスターの途中経過
- 留学を終えて感じたこと
今回はセメスターの中間地点を迎えたタイミングで、生活・授業・英語それぞれについて振り返っていきたいと思います。




生活面:慣れてきた頃の変化

渡航直後は、街並みや人種構成など、目に入るものすべてが新鮮で、良い意味で圧倒されていました。
ただ、中間休みを迎える頃になると、その最初の感動のような感覚は少しずつ落ち着いてきて、代わりに街をじっくりと観察する余裕が生まれてきました。
最初の頃は、生活を立ち上げることで精一杯で、毎日やることに追われている感覚がありました。
家探し、銀行口座の開設、自転車の購入、授業の準備……と、とにかくやることが次々と出てきて、街を楽しむどころではなかったというのが正直なところです。
それが中間休みを迎える頃には一通り落ち着いてきて、ようやく「生活している」という感覚が出てきました。
たとえば、毎日自転車で通っていた通学路を歩いてみると、それまで気づかなかった小さなお店や路地を発見することがあります。急いで通り過ぎていたときには見えていなかったものが、ゆっくり歩くことで見えてくる感覚です。こういった小さな発見が、最近の楽しみの一つになっています。
また、オーストラリアはカフェ文化が盛んな国として知られています。街のいたるところに個性的なカフェがあり、地元の人たちがゆったりと過ごしている様子をよく見かけます。渡航直後はそういった余裕がなかったのですが、生活が安定してきた今、カフェで本を読んだり勉強したりする時間を取り入れていきたいと思っています。慌ただしかった序盤を経て、ようやくオーストラリアの生活スタイルを自分のペースで楽しめそうな段階になってきた、というのが正直な感想です。
授業面:科目ごとの感想
今学期は4科目を履修しています。コンピュータサイエンス系が3科目と、語学として中国語を取っています。全体的には内容についていけていますが、科目によって難易度の差がかなりあります。
アルゴリズム
今学期の科目の中で、一番苦労しているのがこのアルゴリズムの授業です。アルゴリズムとは、問題を効率よく解くための手順や考え方のことで、コンピュータサイエンスの根幹をなす分野です。内容自体が抽象的で、慣れるまでに時間がかかります。
昨年は必修の授業なのにも関わらず受講生の約80%が単位を落としたしたと言われていて、今学期は少し易しくなると聞いていました。
ただ実際に受けてみると、そこまで易しくなっている感じはなく、1回目のテストでも脱落してしまった学生が一定数いたようです。コンピュータサイエンスを学ぶ上で避けては通れない内容なので、しっかりと向き合っていくつもりです。
データベース
こちらは、大量のデータを整理・管理するための仕組みを学ぶ授業です。もともと個人のアプリ開発で似たような内容を触ったことがあったので、授業自体にはついていけています。
ただ、独学でやっていた頃は我流になっていた部分も多く、改めて体系的に学び直せているのは思わぬ収穫でした。知っているつもりだったことを正しく理解し直す機会になっています。
Javaの基礎
プログラミング言語のひとつであるJavaを学ぶ授業です。これまでPythonという別の言語を中心に使ってきたので、Javaの考え方は新鮮に感じる部分が多いです。
詳しい説明は省きますが、物事の整理の仕方がこれまでと異なり、新しいものの見方ができるようになってきた感覚があります。プログラミングを学ぶ上での視野が広がっていると感じています。
中国語入門
語学科目として中国語を履修しています。単語や文法の習得は比較的スムーズで、漢字については日本語話者としてのアドバンテージを強く感じています。授業の中で周りの学生が漢字に苦戦している場面を見ると、日本語を母語として育ってきたことが思わぬ形で役に立つものだと感じます。
一方で、発音はまだまだ苦労しています。中国語は音の高低で意味が変わる言語で、同じ音でも声調が違うと全く別の意味になってしまいます。マレーシア出身の友人と北京出身の友人それぞれの中国語を聞き比べてみると、発音がかなり異なることにも気づきました。英語以上に国や地域によって差が出る言語なのかもしれないと、改めて感じています。
思ったよりも英語が伸びてない!?

今回の交換留学の目的の1つが、英語環境に身を置くことでした。
実際に来てみて気づいたのは、コンピュータサイエンス系の授業では思ったほど英語のインプット量が多くないということです。
授業の多くは、先生の説明を聞いた後、自分でプログラミングの問題を論理的に考える時間が中心になります。
ディスカッションや長い講義を聞き続けるような場面が少ないため、ただ授業に出ているだけでは英語力はなかなか伸びないと感じています。
英語力を本当に伸ばしたいなら、授業外で意識的にインプットの量を増やす必要があります。
自分の場合はYouTubeなどを活用して、日常的に英語に触れる時間を作るようにしています。
留学に来れば自然と英語が伸びるというイメージを持っている方もいるかもしれませんが、学部や専攻によってはそう単純でもないというのが、正直なところです。
また、英語のレベル感についても感じることがありました。マレーシアにいたときは英語でそこまで困ることはなかったのですが、オーストラリアに来てからは、ネイティブスピーカーの英語はまだ聞き取りづらいと感じる場面が多いです。
一方で、アジア系の学生の英語は比較的聞き取りやすく、内容もすっと入ってきます。英語力そのものというより、どの種類の英語に慣れているかの違いが大きいのだという気付きがありました。マレーシア英語に慣れ親しんできた分、ネイティブの英語への慣れはまだまだこれからだと感じています。
セメスター後半の学習への意気込み

授業の内容は週を追うごとに難しくなっていて、予習をある程度やったくらいでは置いていかれてしまう感覚が出てきています。
そのため後半は、週末にまとめて予習を行い、常に1週間先の内容をほぼ理解した状態で授業に臨むというスタイルに切り替えていくつもりです。
余裕を持って授業に出られるようになれば、テスト対策や課題提出でも焦らずに対応できると思っています。
序盤は生活の立ち上げで精一杯だった分、後半はより学業に集中できる環境が整ってきたと感じています。
学業面ではこの戦略を軸に、残りの期間をしっかり乗り切りたいと思っています。
生活面での楽しみ

生活面では、カフェで過ごす時間を取り入れるなど、もう少し余裕のある日々を意識していきたいです。
慌ただしい序盤を経て、ようやくオーストラリアの生活を本当の意味で楽しめる段階に入ってきた気がしています。残り数か月、充実した時間にしたいと思っています。
また、セメスターの中間には、約1週間の休みがあります。
今回はその中間休みを利用して、タスマニアとシドニーに行ってくる予定です。
オーストラリアならではの場所に行くことも交換留学の醍醐味だと思うので、そちらも楽しもうと思います。
これから交換留学を考えている方へ
最後に、これからモナッシュ大学の交換留学を検討している方へ一点お伝えしておきたいことがあります。
マレーシア校からオーストラリア本校への交換留学には、英語力の基準が設けられています。その基準をクリアしていれば問題なく参加できますが、実際に来てみると、特に文系科目やディスカッション形式の授業では、マレーシアの英語環境とは明らかにレベルが違うと感じる場面があります。
コンピュータサイエンス系の授業であれば比較的問題なくついていけると思いますが、人文系や社会科学系の科目を履修する予定がある方は、渡航前に英語のリスニングやディスカッションの練習をしておくと、授業がより充実したものになると思います。
交換留学の基準をクリアしているからといって油断せず、少し余裕を持った英語力で臨むのがおすすめです。
まとめ

今回はセメスターの中間報告と、授業や生活の感想についてまとめてみました。
セメスターの中間地点を振り返ってみると、渡航直後の慌ただしさがようやく落ち着いてきて、生活・授業ともに自分なりのリズムが掴めてきたと感じています。最初の頃は「とにかく適応すること」で精一杯でしたが、今は少し先を見ながら過ごせるようになってきました。
残り数か月、交換留学という限られた期間だからこそ、できるだけ多くのことを吸収して帰りたいと思っています。
学業面では予習を徹底して余裕を持って授業に臨みながら、生活面ではオーストラリアならではの時間の使い方を楽しんでいきたいと思っています。
次回は留学の後半戦の様子をお伝えする予定です。

