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メルボルン本校セメスター留学体験記6(モナッシュ大学マレーシア校 Rayさん)

モナッシュ大学マレーシア校でコンピュータサイエンスを専攻しているRayです。
全6回にわたってお届けしてきたオーストラリア本校への交換留学体験記も、今回が最終回となります。
私はモナッシュ大学マレーシア校の交換留学制度を利用して、2026年2月からの前期セメスターをオーストラリア・メルボルンにあるクレイトンキャンパスで過ごしました。
今回は、セメスター終盤の様子から、留学を終えて感じたこと、そしてマレーシアに戻ってからの目標についてまとめていきたいと思います。





学部2年生の授業もいよいよ終わり

セメスター後半は、課題・プレゼン・試験が同じ時期に集中して、正直かなりバタバタしていました。
特に5月後半からは忙しさのピークで、気づけば毎日何かしらの締め切りに追われているような状態でした。
大学というのはどうしてこんなに締め切りを同じ週に集めたがるのかと毎学期思いますが、それでもアルゴリズム、データベース、Java、中国語と、どの授業も学びが多く、内容自体は非常に充実していました。
最終的に残ったのはアルゴリズムとデータ構造の最終試験で、この科目は今学期の中でも特に負荷が大きかったため、最後の最後まで緊張感が続きました(必修なのに、前のセメスターでは80%の人が単位を落としたらしい)。
しかし、その試験を乗り越えたことで、ようやく「交換留学のセメスターが終わった」という実感が湧いてきました。
半年間、慣れない環境の中で生活しながら学業にも取り組み続けた分、終えたときの達成感は非常に大きく、密度の濃い時間を過ごせた学期だったと感じています。
試験後はニュージーランドへ
試験が終わったあとは、以前からずっと行ってみたかったニュージーランドへ旅行に行きました。
主に訪れたのは、南島にあるクイーンズタウンという街です。山や湖に囲まれた自然豊かな場所で、オーストラリアやマレーシアとはまた違う景色が広がっていました。ここではスカイダイビングにも挑戦しました。上空から見える山と湖の景色は言葉では表しきれないほどの迫力があり、今回の留学生活の中でも特に印象に残っているアクティビティの一つです。
また、フィオルドランド国立公園内にあるミルフォードサウンドにも足を運びました。氷河によって削られた切り立った崖と静かな水面が広がるフィヨルドの景色は、これまで見てきたどの場所とも違うスケールで、自然の壮大さを強く感じました。
勉強だけでなく、こうした旅行や体験も含めて、オーストラリアに来たからこそ足を延ばせた場所があったことは、この半年間をより豊かなものにしてくれたと思っています。
留学を終えて感じたこと
「全く違う文化圏に行くこと」の価値

今回の交換留学を通じて一番強く感じたのは、自分の当たり前が大きく揺さぶられる場所に行くことの大切さです。
私はこれまで15カ国ほど旅をしてきました。アジア圏の国々はどれも違った魅力がありますし、マレーシアも日本とは全く違う国です。
ただ、アジア圏にはどこか共通する空気感もあって、自分にとっては比較的すぐに慣れられる環境でした。
一方で、メルボルンに到着した初日は、街を歩いているだけで「全然違う場所に来た」という感覚がありました。レンガ造りの建築、ヨーロッパ系の人々も多い通り、路面電車が走る景色。マレーシアとは明らかに違う空気がありました。
一見すると浅い感想に聞こえるかもしれませんが、振り返ってみるとその最初の高揚感こそが、今回の留学の幸福度の高さにつながっていたと思います。
マレーシアに来たときは「こんな感じか」と割とすぐ慣れてしまいましたが、オーストラリアでは最初から「全然違う場所に来た」というワクワク感があって、その感覚が半年間の生活のベースになっていました。
ただ海外に行くだけではなく、自分が普段見ている世界とは明らかに違う場所に身を置く。 その感覚こそが、留学の大きな価値なのだと実感しました。
英語環境で感じたこと

英語についても、オーストラリアに来て改めて気づくことがありました。
マレーシアでも英語は日常的に使われていて、大学の授業も英語です。そのため渡航前は、英語面でそこまで大きな違いはないだろうと思っていました。
しかし実際に来てみると、英語のレベル感が一段違うと感じました。ネイティブスピーカーの会話はスピードが速く、最初は聞き取りに苦労する場面もありました。マレーシアにいた頃は「日本人なのに英語ができてすごい」などと言われることもありましたが、オーストラリアでは英語ができることはあくまで前提で、一度もそういった言葉をかけられたことはありませんでした。
これはネガティブな話ではなく、ネイティブの英語環境に身を置くことで自分の英語力を客観的に見直すきっかけになりました。
留学すれば自動的に英語が伸びるというより、英語を使わざるを得ない環境の中で自分がどこまで通用するのかを知ることができたのが、大きな収穫でした。
第三の視点から日本とマレーシアを見る

もう1つ大きかったのは、オーストラリアという第三の国から日本とマレーシアを見られるようになったことです。
日本にいるときはマレーシアを外から見て、マレーシアに住むようになってからは日本を外から見るようになりました。
それだけでも視野は広がりましたが、オーストラリアに住んだことでさらにもう1つ別の視点が加わりました。
例えば、日本の公共交通機関の正確さや街の清潔さ、サービスの質の高さ。
日本にいた頃は当たり前のように感じていましたが、オーストラリアから振り返ってみると、それがいかに恵まれた環境だったかに気づきます。
マレーシアについても同様で、人々のおおらかさや多様な食文化、アジアならではの活気は、離れてみて初めて「あれは良かったな」と思えるものでした。
以前は「どの国が一番良いのか」という見方をしていた気がします。しかし実際に複数の国で生活してみると、そんな単純な話ではないことに気づきます。それぞれの国に違った良さがあり、同時に課題もある。 そう思えるようになったのは、第三の国に住んだからこそだと思っています。
「当たり前だと思っていたことが、実は当たり前ではなかった」という気づきは、1つの国だけに住んでいては得られないものです。留学というと英語力や学歴の話になりがちですが、個人的に一番大きかったのはこうした視点の広がりでした。
マレーシアに戻ってからの目標

マレーシアに戻ってからは、コンピュータサイエンスの学びをもう少し深めていきたいと思っています。
これまでは、ブログ、YouTube、ビジネスコンテスト、プログラミングなど、いろいろなことに幅広く取り組んできました。それ自体は大きな経験になりましたし、今の自分を作ってくれた活動でもあります。
ただ、今回の交換留学を通して、改めてコンピュータサイエンスの専門性をもっと高めたいという気持ちが強くなりました。
次の学期からは卒業プロジェクトも始まるので、これまで広く挑戦してきた分、今後は専門分野でしっかりと力をつけていきたいと思っています。
もう1つ、中国語の学習も継続したいと思っています。
今学期は交換留学中に中国語入門の授業を履修し、最初はほとんど分からない状態からのスタートでしたが、学期が終わる頃には自己紹介やレストランでの注文、簡単な会話ができるようになりました。
特に印象的だったのは、中国語を少し話すだけで友人との距離が一気に縮まるということです。完璧に話せなくても、相手の言語を少しでも使おうとするだけで会話の空気が変わる場面が何度もありました。
マレーシアには中華系の人も多いので、帰国後もコツコツと続けていきたいと思っています。
これから留学を考えている方へ

最後に、これから留学を考えている方に伝えたいことがあります。
モナッシュ大学マレーシア校の学生であれば、オーストラリア本校への交換留学はぜひ検討してみてほしいです。
もちろん、住居探し、物価、英語環境、授業の忙しさなど、大変なこともあります。しかし、マレーシア校の学費のままオーストラリア本校で学べるというのは、とても貴重な機会です。
生活費についても、オーストラリアは高いイメージがありますが、自炊やシェアハウスを活用すれば月12〜13万円程度で生活することも可能です。
半年間という期間で考えれば、少し準備をすれば現実的に挑戦できる範囲だと思います。
また、モナッシュ大学に限らず、他の大学に通っている方にも、交換留学の制度があるならぜひ活用してほしいです。
特に、これまでアジア圏での生活や旅行が中心だった人は、ヨーロッパやオーストラリアなど、明らかに違う文化圏に身を置いてみる価値があると思います。半年間という限られた時間でも、自分の視野は大きく変わります。
留学の価値は、英語力や学歴だけではありません。私の体験記が、これから留学を考えている誰かの背中を少し押せたなら嬉しいです。
この「モナッシュ大学メルボルン本校セメスター留学体験記」のシリーズは、これにて完結です。
これまで読んでいただき、ありがとうございました!!


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